インドネシアに滞在して

 

 

四川大地震、ミャンマーのサイクロン被害と大災害が続発しました。連日の報道で、その被害の大きさが取り扱われていますが、自然災害の凄さを改めて実感させられます。日数がたってくると必ずといってよいほど、人災部分について報道されますが、果たしてどこまで準備すればよいのか、その為の費用をどう考えるか、現実問題として難しい面を多々考えさせられます。

現在、海外出張中ですので、世界各国のニュース番組を視聴する機会があり、今回の災害に関しても、各国のニュースを見比べていますが、実は日本のニュースほど報道されてはいません。極端な言い方をすると、日本の見方と各国の見方の違いがあまりにも大き過ぎ、日本国内の事情に関しても海外からすると、ニュースにする価値が無いと判断されているようです。唯一各国の報道機関が一斉に特番を組んで速報を続けたのが、昨年の安倍首相の辞任でした。

今回、インドネシアに滞在して、最も驚かされたのが、鳥インフルエンザでした。日本に居るときは、何人死んだ程度の報道しかありませんでしたが、こちらではもっと切実に、現在のフェーズ3からフェーズ4になった場合は、駐在員の家族は、ただちに帰国すること。フェーズ5になった場合は、出国することも出来なくなるため自宅待機。そのため食料の備蓄を少なくとも2週間分、出来れば2ヶ月分用意することという指令が、すでに日系会社に通達されていて、すでに各社その準備をしていたことでした。

  原油価格の上昇が連日報道され、経済に悪影響を及ぼしていますが、実は、鳥インフルエンザが猛威を振るった場合は、単なる渡航禁止措置だけで済まず、自宅待機または、隔離などの政策が採られ、各国の経済活動をストップさせかねない事態になる事を改めて考えさせられました。

 

 

株式会社青木科学研究所

代表取締役 青木久治