会議

 

誰がこのような事態を予想したでしょうか?あまりにも急激な世の中の変化に、ただ呆然としています。私は、3年前に社長に就任し、少しずつ慣れてきたころに、この大不況がやってきました。しかし嘆いていても仕方ありませんので、今できることを精一杯やりたいと思っております。

さて、最近会議についての本を読みました。「会議なんてやめちまえ」というタイトルです。なぜこの本に目がいったのか?私自身も会議に疑問を持っているからだと思います。この本の中では、世界中の組織で時間とやる気を食いつぶしている悪弊、それが「会議」。と言っております。と同時に、すぐれた管理職は会議を開かないとも書かれております。実際に、数人のすぐれた管理職の例を具体的にあげ、その人々は会議をほとんど開かないというのです。彼らの共通点は、1対1の有効なコミュニケーションを重視し、職務の委任を進め、幹部や従業員との会議よりも現場参加型の管理スタイルに価値を置いているということです。

わが社でも、実際に会議を行うと、何かやっているんだという安心感のようなものが生まれますが、会議が終わったあと振り返ってみると何か意義のあることが決まったのだろうかと思うことが多々あります。しかしながら、会議を実施せず、現場参加型の管理スタイルにするためには、リーダーの存在が非常に重要であり、成功するかどうかは、そのリーダーにかかってくると思います。日本では、「和をもって尊しとなす」という言葉が古くからあり、何でも平等というような間違った認識があり、ひとりがとび抜けることに対し反感や違和感が起こります。しかし、そのようなことを言っていてはこれからの時代は生き残ません。強いリーダーシップを発揮する人材の育成をし、それを受け入れる社会にしていかなければいけないと思います。

 

日本メカケミカル株式会社

代表取締役 野中知加子